恋口の切りかた

「どうして──」


戦慄くように、冬馬の唇からそんな言葉が漏れ出でて、


「じゃあな」


男たちは嫌な笑みを貼りつかせたまま、馴れ馴れしい調子で冬馬の肩を叩いて主のほうへと去っていった。


冬馬は青い顔で一行を見つめたまま、わなわなと肩を震わせている。

冬馬と今のお供たちがどういう関係なのかわからず、私は首を捻った。


「今の人たち、知り合いなの? 随分親しそうだったけど」


私は不思議に思いながら尋ねて、


冬馬が「いえ」と狼狽した声で答えた。


「大した知り合いでは……ございません……」


いつも沈着冷静な彼らしくない、怯えたような声音だった。