恋口の切りかた

「ええー!? でもそうすると……風佳様は冬馬様がお好きで、おつるぎ様は円士郎様のことがお好きだなんて、これは……」

「わああああーっ!? わああああーっ!!」

興奮した様子でとんでもない内容をさらさらと口にしたおひさに、私は思わず大声を上げた。

「おつるぎ様は、円士郎様のことを……!?」

風佳が目を丸くした。

「な……なんてこと言うのよぅ、おひさちゃん……」

私はゆでだこになって、涙目で女中を睨んだ。

こんなことを暴露されるなんて、恥ずかしくて、恥ずかしくて、

できることなら今すぐこの場から消えてしまいたかった。

「だって本当のことじゃありませんか」

そう言うおひさには全く悪びれたところがない。

しばらく私の顔を食い入るように凝視していた風佳が、がばっと身を乗り出した。

「いったい円士郎様のどこが良いのですか!?」

信じられないという表情で、風佳はそう言って、

「大丈夫ですか、おつるぎ様!? やはり体調が思わしくなくて、お心がおかしくなっているのではありません?」

物凄く心配そうに私に尋ねた。


エン……本当にヒドい言われようだよ……。


私は心の中でそっと溜息を吐いた。