恋口の切りかた

鋭い緑色の双眸で、鎖鎌を構えた男を見据えたまま、


ふう、と金髪緑眼の男は溜息を吐いた。



「バレちまいやしたね……」



口の端だけで笑って、

くぐもった声ではなく、耳に馴染みのあるいつもの声が言った。



「何が……どうなってるんですか? なんであなたが、こんなところに──」



「なんでって、そりゃ──」



槍を構えた男は、肩をすくめて、



「私が、この国の城代家老──伊羽青文という人間だからですよ」



そう告白した。