恋口の切りかた

私は驚いて青文を振り返った。

槍──!?

この人、そんなもの持ってなかったのに──


振り返った先で、男たちに向かって隙なく槍を構えた覆面家老を見て、


「え──?」


さらなる疑問が起こって、私は眉根を寄せた。


「組み立て式の槍です」と、声を上げた私に青文がくぐもった声で言った。

「強度はやや劣りますが……念のため持ち歩いておいて良かった」


そう説明する青文を見つめたまま、私は晴れない疑念を抱いて──


はっと、我に返った。

倒れていた男たちが身を起こし、一人が青文に、もう一人が私に打ちかかる。


慌てて、私は刀を構え直して男の打ち込みを受け止め──刃を合わせて私と男の動きが止まる。


その男の頭を、真横から刃が刺し貫いた。


鳥肌が立つ。

私ですら、全く反応できない速さの突きだった。