私は言葉が出てこなかった。
鳥英さんが──雨宮家の娘?
「本名は亜鳥というらしいな」
だったら、だとしたら、
彼女にとってこの結城家は……
私やエンは──
私の表情を読みとって、円士郎は悲しそうに頷いた。
「ああ、そうだ。
彼女にとって俺やお前は──伊羽とグルになって父親を死に追いやり、家を没落させた、憎むべき仇敵の家の子供ってことだな」
もちろんあの夜のことや結城家と伊羽家の繋がりを知るのはこの家中で俺たちと伊羽だけだ。そんなこと、彼女は夢にも思ってないだろうけどな。
重たい溜息と共に円士郎がそう吐き出すのを聞きながら、何て事だろうと思った。
それじゃ、彼女は何も知らずに──
私や円士郎と仲良くしてくれて、円士郎の助けになってくれていたということなんだろうか。
「伊羽様は──?」
私は愕然として、眉間に皺を作った円士郎の顔を見た。
「いったい何のつもりで、伊羽様は鳥英……亜鳥さんを……?」
鳥英さんが──雨宮家の娘?
「本名は亜鳥というらしいな」
だったら、だとしたら、
彼女にとってこの結城家は……
私やエンは──
私の表情を読みとって、円士郎は悲しそうに頷いた。
「ああ、そうだ。
彼女にとって俺やお前は──伊羽とグルになって父親を死に追いやり、家を没落させた、憎むべき仇敵の家の子供ってことだな」
もちろんあの夜のことや結城家と伊羽家の繋がりを知るのはこの家中で俺たちと伊羽だけだ。そんなこと、彼女は夢にも思ってないだろうけどな。
重たい溜息と共に円士郎がそう吐き出すのを聞きながら、何て事だろうと思った。
それじゃ、彼女は何も知らずに──
私や円士郎と仲良くしてくれて、円士郎の助けになってくれていたということなんだろうか。
「伊羽様は──?」
私は愕然として、眉間に皺を作った円士郎の顔を見た。
「いったい何のつもりで、伊羽様は鳥英……亜鳥さんを……?」



