ふうっ、と── これまで先に立って蝋燭の灯りを持っていた取り巻きが、炎を吹き消した。 何だ──!? 漆黒の闇に包まれる。 直前まで存在していた蝋燭の光に目が慣れていたため、俺は墨の中に突き落とされたように何も見えず、何が起きたのかと混乱して── ヒュヒュッという、闇を切り裂く不気味な風切り音が耳に届いた。