恋口の切りかた

百年を経た古い道具が心を持ったものを「付喪神」という。


化け物の名を使う盗賊。


つまり、あの
ツクモサンシ──白蚕糸という盲目の三味線弾きもやはり、



──盗賊「闇鴉」の一味だ。



さてこれからどう調べるべきか、と思った。

とりあえず、こちらが正体に気づいたことは伏せておくべきだろう。


狒狒の正慶や遊水の話を聞けば、連中は鵺の大親分たち渡世人一派とは異なり、

蜃蛟の伝九郎にせよ、他の闇鴉の連中にせよ、相手が一般人だろうが武家の人間だろうが全くお構いなしの様子だ。



うかつに手出しするのは危険かもしれねーな。



そんなことを考えながら、俺は白湯で豆大福を流し込んだ。