「いつも言ってるじゃないですか、おつるぎ様。俺たちは歳が近いんですから、どうぞ志津摩と呼んで下さい」
そう言う同心見習いの若者の齢は円士郎と同じで、私より一つ上だと聞いていた。
本当は与力の神崎帯刀の部下なのだそうだけれど、最近はもっぱら、円士郎や隼人にくっついて捜査をしているようだった。
「志津摩さん」と私は言い直して、「今日は、稽古ですか?」と尋ねた。
志津摩は、円士郎や隼人、それから私の剣の腕をやたらと気に入っているようで、
円士郎から、「お前も暇な時に手合わせに来いよ」と言われて感涙を流さんばかりに喜んで、捜査のかたわら、うちの道場にちょくちょく顔を出すようになっていた。
と言っても、志津摩自身の剣の腕はお世辞にも強いと呼べるものではなくて、
私も何度か手合わせしているけれど、いつも志津摩は泣きそうになっていた。
うちの門弟で言えば、冬馬が利き腕を骨折している時にだけ勝ったって言う、あの平八と同じくらいかなあ。
「ああ、いえいえ」と私の問いに志津摩は手を振った。
そう言う同心見習いの若者の齢は円士郎と同じで、私より一つ上だと聞いていた。
本当は与力の神崎帯刀の部下なのだそうだけれど、最近はもっぱら、円士郎や隼人にくっついて捜査をしているようだった。
「志津摩さん」と私は言い直して、「今日は、稽古ですか?」と尋ねた。
志津摩は、円士郎や隼人、それから私の剣の腕をやたらと気に入っているようで、
円士郎から、「お前も暇な時に手合わせに来いよ」と言われて感涙を流さんばかりに喜んで、捜査のかたわら、うちの道場にちょくちょく顔を出すようになっていた。
と言っても、志津摩自身の剣の腕はお世辞にも強いと呼べるものではなくて、
私も何度か手合わせしているけれど、いつも志津摩は泣きそうになっていた。
うちの門弟で言えば、冬馬が利き腕を骨折している時にだけ勝ったって言う、あの平八と同じくらいかなあ。
「ああ、いえいえ」と私の問いに志津摩は手を振った。



