「そうだよね! 鳥英さんは、エンの役に立ってるもんね!」
俺が思わず怯むような剣幕で、留玖は叫んだ。
「私と違って、隼人さんだって、鬼之介だって、ちゃんとエンの役に立ってるもん! エンが私なんかよりずっと、信頼して大切に思うのだって、当たり前だよね!」
「る……留玖?」
「私は、辻斬りの時もエンに迷惑だけかけて、今回だって何にも役に立ってないもん。
わ、私だって……本当はもっと、エンの役に、た、立ちたいのに……っ」
しゃくり上げ始めた留玖を見て、胸が締めつけられた。
「留玖──」
そんなこと、考えてたのか……?
「馬鹿だな。留玖、俺は……」
泣いている少女を見つめた。
「俺は、お前がそばにいてくれるだけでいいのに」
自分を抑えきれず、
傘を投げ捨てて、雨に濡れそぼったか細い体を抱き締めた。
ぬかるんだ地面に上向きに転がった傘が、独楽のようにくるりと回転して俺の足に当たり止まった。
俺が思わず怯むような剣幕で、留玖は叫んだ。
「私と違って、隼人さんだって、鬼之介だって、ちゃんとエンの役に立ってるもん! エンが私なんかよりずっと、信頼して大切に思うのだって、当たり前だよね!」
「る……留玖?」
「私は、辻斬りの時もエンに迷惑だけかけて、今回だって何にも役に立ってないもん。
わ、私だって……本当はもっと、エンの役に、た、立ちたいのに……っ」
しゃくり上げ始めた留玖を見て、胸が締めつけられた。
「留玖──」
そんなこと、考えてたのか……?
「馬鹿だな。留玖、俺は……」
泣いている少女を見つめた。
「俺は、お前がそばにいてくれるだけでいいのに」
自分を抑えきれず、
傘を投げ捨てて、雨に濡れそぼったか細い体を抱き締めた。
ぬかるんだ地面に上向きに転がった傘が、独楽のようにくるりと回転して俺の足に当たり止まった。



