みんな寝ちゃったね
俺は宮子に言った
俺は心の奥で
寝てるみんなに
悪いから
私の部屋で
飲みなおし
しようよ
そう言ってくれるのを
期待していた
宮子は俺の右横
やや下の方からから
顔を覗きこんだ
キスだろぅ
そう思い
俺の右手を
宮子の右肩まで伸ばし
肩を抱えた
そのまま抱き寄せた
半強制的に
キスする寸前に
宮子は俺の
攻撃を
両手で自分の
口を塞ぎかわした
ダメなのか?
心のなかで叫び
怒りで俺の顔が
赤くなりかけたで
あろう
次の瞬間に
私の部屋に行こうよ
予想どうりの
笑いの止まらない
展開に
笑いをこらえ
ニヤつく顔を
必死に堪え
クールな顔を作った
みんな寝ちゃったしな
移動するかー
俺から先に立ち上がり
遅れた宮子は
まってよ〜
と
急いで俺について
着ようとしている
さらに
調子に乗った俺は
さらに急いで
玄関にあった自分の
黒のナイキの
スニーカーを履き
玄関を出た時に
やっと宮子は
出口のドアに手を
かけたようだ
出てくるのを
意地悪して
外から押す俺

