自分でどこに
電話しようと
してるのか解らない
まあ酔った俺が
勝手に判断して
かけたいところに
電話するだろう
頭の片隅で
冷静な俺
がそう思った
数回遊んでは
別れた女の子の
携帯番号に
コールしては
3コールとか
5コールとかの
微妙なコールで
切った
六人の女の子の
携帯に
コールしてみた
誰も出なかった
もう一回
暑い一階まて
梅酒を取りに下りた
氷が溶けて
無くなった
ロックグラスに
氷を一杯にたした
梅酒もあふれる
ギリギリの
表面張力で
盛り上がるまで
入れた
酔っているせいか
少しだけ
テーブルの上に
こぼしたので
テーブルの上に
クラスを置いたまま
グラスに口を付けて
梅酒を一口すすった
また冷蔵庫を開け
ビールを
一本取り出した
暑い階段を上り
部屋に入り
テーブルの上に
梅酒の入った
グラスと
ビールを置いた
良く見ると
ビールではなく
発泡酒だった
少しガッカリしたが
飲みはじめてしまえば
発泡酒だろうが
第三のビールだろうが
あまり関係ない
飲み始めの一杯は
やっぱりちゃんとした
ビールが良いよな
親父もそんなふうに
ビールと
発泡酒を
飲み分けて
いるんだろうな
いや
母親に
飲み分けさせられて
いるのかもしれない

