一応名前と携帯番号を
登録しておいたが
コールはしなかった
たしかに
綺麗な女性だったし
抱いてみたい
タイプの女性だが
今
連絡するべきでないと
本能的に思った
彼氏と居るから
ではない
彼氏と居ても
旦那と居ても
口説ける女性は
簡単に口説ける
今までの経験で
十分判っている
葵さんは彼氏が居ても
俺は上手く行くだろう
しかし
今は
タイミングじゃない
良い意味で少しだけ
じらしてあげるのが
ポイントだ！
それだけではなく
葵さんは俺に対して
失礼な態度を
とった事の
罪滅ぼしの為にも
少し じらそう
さて今日は
どこに行こうかな
とりあえず
携帯 カメラ
海水パンツ
財布 免許 タオルを
バックに入れて
レンタカーに乗った
ＦＭをかけ 発車した
とにかく
どこかに 行こう
どこでもイイ！
少し山側に走ると
古いお城が見えてきた
ナビで確認すると
首里城のようだ
有名すぎて
行く気がしないが
とりあえず来て見た
観光地化
されているので
綺麗な
立体駐車場に
レンタカーを
停めると
２人の大学生風の
女性が
『すみません
国際通りまで行くには
どうすれば
いいんですか？』
声をかけてきた
『どうしたの？』
と聞くと
『彼氏と喧嘩して
先にホテルに
帰ろうと思って』
すごい偶然で
すぐ斜め前に
葵さんと卓郎さんの
車が止まった！
反射的に
『俺が送ってやるよ
乗りなよ』
葵さんの視線を
感じながら
２人の女子大生を
乗せて
駐車場をあとにした！
