【連作】六天ニ散リユク花―交わりの章―

少年の目が、静かに姫丸の姿を、その視界の中央にとらえる。

だが、吉法師に向けられた意識は、決して薄れてはいない。

むしろ、その鋭い気配だけで、気の弱いものならば、呼吸することすらできなくなりそうなほど、少年の放つ殺気は、強く研ぎすさまれていた。

妙な動きをすれば、その瞬間に切り捨てる。

そう言わんばかりの、濃密な気配。