次の日
学校へ行くと噂が広がっていた。
彰の試合で、彰の事で忘れかけてた
もう一つの嫌だった事。
伊原君と青野さんの噂。
同じクラスのグループの1人の明香が、朝から私に言ってきた。
「昨日、青野デート帰りに伊原君とイチャついてたらしいよ?
しかも駅前で!
キャラじゃないくせに、ありえなくね?
ちょっとモテた位で、ちょーしのってんじゃねぇよなぁ~。」
明香は巻いた髪を指でクルクルしながらぼやいてる。
私はそれを見ながら聞いていたら、なんだかイラっとした。
その仕草にか、話の内容かは分からないけど。
「へー。」
そう一言だけかえしたけど、ムカムカとした胸の中のやり場のないイヤな感情にどんどん支配されていくのを感じた。