私達は、それぞれの処分が出るまで自宅で謹慎という事になった。
たぶん先生は間違いなく、解雇。
私は最悪な方向に行けば、退学。
生徒指導室を出た私達は、廊下の壁にもたれてる章吾の姿を見た。
「章吾・・・・」
章吾は、先生のことを笑って見てる。
まるで、「勝った」と言わんばかりに。
そして章吾は、私達に近づいてきて言った。
「解雇・・・なりましたか??」
「章吾・・・・どうして??どうしてこんな事するの?!」
「実来・・」
怒鳴りそうになった私を、優しい声で先生が呼んだ。
優しい声だったけど、顔はそうじゃなかった。
先生は、ゆっくりと章吾に近づき、いかにも高い位置から章吾を見下すように見て言った。
「満足・・・したか??」
「は??」
「お前が望んでた通りになりそうだぞ??どうだ??満足したか??」
先生は余裕な笑みを浮かべ章吾に聞いた。



