-爽 side-




俺はすべてを知っている。


蓮兄さんが本気で実来を想ってる事も。


たぶん、実来も蓮兄さんが好きで・・・



こんな事は俺の口から言うことじゃないから、蓮兄さんが実来を想ってる事はあえて言わないでおく。


なんか羨ましいぜ。



実来に本気で惚れそうになったのはマジな話で・・・


もっと早く出逢いたかったのも。




蓮兄さんが羨ましい。




こんな事が出来る俺って、ちょっと大人になったかなって思う。




俺は、一人で苦笑いをした。





「爽君笑ってる??」


「あ、いや・・別に」




実来につっ込まれ、俺はすぐ顔を直した。




「早いとこ勉強始めんぞ。悩むのはその後な!!勉強サボってたら俺が殺されるんだよ」


「はーい」




この二人、幸せになって欲しいって思う・・・・