-実来 side-
自分の部屋に戻り、ベッドの中に潜った。
先生の言葉が頭の中をグルグル駆け巡る。
"俺はお前が好きだ"
"好きだからに決まってんだろ"
"だから傍におきたいと思った"
「どうしよう・・・・・」
嬉しい。
嬉しいのは嬉しいけど、複雑。
ここで私も告白をして、先生と付き合えたとしても、先生のあの言葉が優しさ=同情からくる言葉だとしたら・・・・
私も先生を守りたいって決めたんだもん。
だから、私なんかの為に先生の人生を台無しにしてほしくないよ。
ハァ・・・好きな人を想うってどんな感じだっけ・・・・
きっと、章吾との事があったから考えてしまう。
だけど先生は、そんな私に言ってくれた。「お前が好きだ」って。
信用・・・してもいいのかな・・・
私も、想いを伝えてもいいのかな・・・??



