「ちょっと暗いけど、二つ三つの灯りでも何だか綺麗だね」


「この部屋の暗さの方が落ち着くんだよね」


「へぇ~・・爽君、案外ロマンチストだったりして(笑)」


「俺が??なわけないよ(笑)」


「あ・・笑った」


「え??」


「いつもの爽君の笑顔に戻ったよ今!!」


「それがどうかしたのかよ」


「いや、夢乃ちゃんの事で落ち込んでると思って・・・それでちょっと元気づけようと思ってきたんだけど、大丈夫みたいだね!!」


「実来・・・」




爽君はさっき、優しい爽君の・・・いつもの爽君の笑顔になった。


ずっとその笑顔が消えないようにって、願う私がいた。