-爽 side-
こうなる事を予想していたから蓮兄さんには知られたくなかった･･
インターホンを鳴らして、数秒して声が聞こえた
『はい。東原ですが』
「あ、あの･･菅野ですが、夢乃(ﾕﾒﾉ)さんいらっしゃいますか??」
『これはこれは菅野様。只今お嬢様にお伝えして来ますので、そのまま中へお入り下さい』
「わかりました」
"ｶﾞｰｰｰ"
無駄にデかい門が開いて、俺達は中へ入った。
「本当にお金持ちの世界だよね～･･･」
実来が庭先を見ながら呟いた。
「夢乃と言うのか、お前の彼女は」
「ああ」
蓮兄さんは、夢乃のことしか頭にないみたいだな。
しかし･･本当の俺を知ったら、夢乃はどんな反応をするだろうか･･･
