「なぁ、どう思った??真面目に答えてな??」


「・・・・・可愛い子だなって思った」


「可愛い子??」


「うん。笑顔が似合ってて、優しそうな子って思ったよ??」


「じゃぁ、今の俺を見てどう??」


「え??質問はひとつじゃないの??」


「お願い!!答えて??な??」




なぜか必死にお願いをする爽君の顔は、真剣だった。


もはやルール無視。




「そ~だなぁ・・ショックだったかな」


「ショック??」


「うん。騙されたって感じで」


「・・・・・そうか・・騙された・・か」


「ご、ごめん!!傷ついちゃったよね!!で、でもね!!」


「実来、今日の勉強は終了な・・悪い。ちょっと寝てくる」


「え?!そ、爽君?!」




そう言って爽君は、部屋を出た。




「うそ・・私、爽君傷つけちゃった??でも・・・「案外優しいって今は思う」って言おうと思ったんだけど・・・」




だけど、爽君・・・変な質問だったなぁ・・・。