-実来 side-
「章吾・・??話って何??」
章吾と、近くの公園に来た私は、章吾の背中を見ながら行った。
先生にはちょっと悪いけど、相談くらいなら聞いてあげたい。
章吾ももしかしたら、真希と別れて傷付いているのかもしれない。
こんな時だけ私の所に来るのは、都合がいいけど・・章吾が今私を必要としてくれてるのかもしれない。
私は、先生に出会ってわかったから。
自分の事をわかってくれる人が居るのは・・自分の事を助けてくれる人が居るのは、凄く楽になれる事。
章吾がもし傷付いているのなら、私は章吾のそんな存在になりたいと思った。
「あのさ・・・」
章吾が、私の方を振り向いて、重い口を開いた。
「何??」
「俺が真希と別れたって噂もう聞いた??」
やはり話題は、真希との事だった。



