あまりの予想だにしない出来事に、頭の中がいつも以上に空回っててッ!!!


それでも、マイクパフォーマンスを続ける彼から逃れようと

カナトの後ろに身を隠してみたりした。


「どうしたの?」

「えっ?いや、ちょっと…」


カナトに名前言ってなくて良かったぁ~!!

こんな事に巻き込むのはマズイから。


でも、マズイと言えば…

この手。


何時まで手を繋いでいれば良いのだろうかッ!!!


こんなとこ見つかったら…


「お仕置きされたくなかったら早く出てこいっ!!」


…そうそう。お仕置き…

って

えぇぇぇええ!?

見付からなくても大変な事になってますー!!!!!!

そして更に


「出てこないなら…

住所から順に発表してやるからなッ!!!」


どぅええぇぇぇ!?


「は…はいッ!!!ここに居まーす!!」


キャビアが乗った皿を持つ手を高く挙げてここだとアピールする。


ザッ…


!!!!!!


みんなが…こっち振り向いたっ!!!

「…そこで待ってろ」


大和はそう言って、社長にマイクをパスする。

そしてステージから華麗なジャンプを披露したかと思うと


モーゼの海のように、彼の行く先から人が脇に避けていくッ!!!