お母さんは静かに語った 「昨日の夜、香に渡そうとしたんです。でも、私・・・あの子には本当にひどい事をしてきました。あの子は・・・香は私を恨んでいます。 そんな母親からのお金は受け取れないと。 香を愛おしく思う反面、出て行った旦那に似てきた香にきつくあたっていましたから。母親らしいことしてやってないけど・・・コレだけは香の為にちょくちょく貯めてきたんです。白戸さんと結婚するなら、式にでも使ってやってください」