俺様のカゴの中

酒なんて飲まなくていいのに、今日は飲みたい気分。



飲んで頑張んの。



「雷~、遊びに来たよ」

「駿かよ」

「何してんの…」

「仕事だろ」

「飲も、仕事なんてやめて」

「バカか。忙しいんだっての」



ソファーに座った駿の手には飲みかけのビール。



うるせぇのが来やがった…。



駿を無視して書類に向かう俺。



「俺には彼女紹介してくんないんだ」

「は…?」

「ペーから聞いたよ?女子高生の彼女連れてきたってね」



淳平~!!



いちばん知られたらめんどくせぇヤツにチクってんじゃねぇよ!!



「とりあえず1ヶ月ってことになってるから」

「へぇ~、どうして?」

「好きになれなかったら申し訳ねぇだろ」

「彼女にした時点で少なからず好意はあるよね、雷の場合」



そんなことねぇから。



ただ…可哀想とか思っただけだ。



同情だ同情。



「虎宇君の妹なんてどんなヤンチャ娘?」



そこまでバレてんのか…。