俺様のカゴの中

歯を磨いた後、キッチンで簡単にパスタを茹でた。



手の込んだモノなんて作ってる時間がねぇ。



味見もしないで作ったカルボナーラを留宇の分も皿に分けた。



「食うか?」

「雷さんが…作ったんですか?」

「他に誰が作るんだよ」

「いただきます…」



ダイニングテーブルでカルボナーラを食ってる留宇と、キッチンで片づけをしながら立ち食いの俺。



すでに20分。



口の中に最後のひとくちを詰め込み、スーツに着替えにベッドルーム。



忙しくて洗濯物が溜まってきた…。



シャツはクリーニングに出しちまうか…。



パンツとか靴下とか、溜まった分を洗濯機に突っ込んだら乾燥までおまかせコース。



適当に畳んだシャツとスーツを紙袋に詰めた。



店にいちばん近いクリーニング屋に出す。



リビングに戻ると半分ほど減ってる皿の中。



「雷さんってお料理もできるんですね。すごくおいしいです」

「昔イタリアンの店でバイトしてたからな。それ系なら得意だ」

「すごい…」



残り30分、さてどうする。