俺様のカゴの中

留宇が気になるからシャワーは手短に済ませた。



下だけ履いたら留宇がいるベッドルームへ。



ベッドに座って暗い顔…。



「寝んぞ」

「あたしも…?」

「今日も仕事なんだから早くしろ」



半ば無理矢理布団の中に入れた。



距離を開けて横になった留宇を気遣う余裕がなくて目を閉じてしまった。



俺だって毎日こういう生活なわけだし。



水曜日に休めるように睡眠時間削ったんだ。



だから疲れてる。



そのまま眠ってアラームで起きた時、留宇が隣で寝ていた。



夕方か…。



1時間で仕事に向かう予定。



どうすっかな…。



「留宇、起きろ」

「んっ…」



ゆっくり開いた目が赤くて少し腫れてる…。



俺が泣かせた記憶はねぇけど…。



クソ…。



やっぱ調子狂う。



まだ何も発さない留宇を抱き上げてリビングのソファーにおろした。



コーヒー…。



微動だにしない留宇を気にしながらコーヒーをセット。