俺様のカゴの中

きっとあたしの顔は真っ赤だと思う。



暑い…。



「雷さんこそ…何かあったんですか?」

「特に何もねぇよ」

「今日の雷さんおかしい…」

「軽く飲んだつもりだったんだけど思ってるより酔ったのかもな」



絶対そうだよ。



だって雷さん、あたしのこと好きじゃないじゃん…。



「なんだか寂しいです…」

「添い寝してやろうか?」

「いいですね、それ」

「やっぱお子ちゃまだな…」



なにが!?



雷さんの言ってる意味がわからない!!



って、長電話してたら迷惑だよね…。



「声聞けたのでお仕事に戻ってください」

「ん」

「早く会いたいです…」

「雨、降んねぇといいな」



今日の雷さんは甘くて優しかった。



心にゆとりでもあるのか、あたしに気を使ってくれたのかはわからない。



だけど沈んだ気持ちが一気に晴れたのは紛れもなく雷さんのおかげ。



すごい人…。



『会いてぇな』



だって!!



キャァァァァァァ!!