意外だった。



まさかこんなにアッサリOKをもらえるなんて…。



でもなんだかお母さん、疲れた顔してる…。



アメリカ、大変だったんだろうな…。



あたし達には関わらせないようにしてるお母さん。



きっと悩みとかはたくさんあるんだろう…。



初めてお母さんが可哀想に思えた。



その足で向かった虎宇の部屋をノック。



「入っていい?」

「おいで~」



あたしの部屋と違って虎宇の部屋にはなんでも揃ってる。



パソコンは3台持ってるし、趣味のピアノもある。



服は自分が選んだヤツで、アクセサリーが山のよう。



靴も相当な数があって、虎宇の性格がわかるようだ。



金遣いが荒いってわけじゃない。



買い物は虎宇のストレス発散。



派手で自分流…。



「母さん何だって?」

「友達と遊びに行くって言ったらいいって…」

「あの人が許したんだ…。昔はケガするからって体育すらさせなかったのに」



やっぱり不思議だよね…。