俺様のカゴの中

ちゃんと包装するとモノスゲー喜んだ。



こんな小さい安物で喜ぶお嬢様…。



やっぱ掴めねぇ。



ブランドじゃなきゃイヤとか言うのかと思った。



「なぁ、留宇」

「はい?」

「あんなにずっと監視されててイヤじゃねぇの?」

「他の人よりタイラさんでよかったです。口は堅いし外出も大目に見てもらえてますから」



それは大変だな…。



あんな見張りの方がマシだとか、どんだけ妥協してんだよ。



「虎宇には着かねぇんだな」

「自分の身は自分で守れるからって」



なるほど…。



それにしてもあんなに見られてたらなにもできねぇ…。



「今日はいっぱい嬉しい…。寝れなかったらどうしよう」

「ガキ」

「これから大人になるからいいんです!!」



純粋だな…。



俺なんかを選んだのが不思議だ…。



今まで相手にしたことないタイプ。



「そろそろ家に帰れ」

「うぅぅ~…」

「俺も仕事あんの」

「次はいつ会えますか?」



いつだろうな…。