俺様のカゴの中

お風呂から出て、雷さんに抱きしめられた。



お互いバスローブ姿で。



「あぁぁぁぁ~…。マジで久しぶり…」

「こ、この前シたじゃん…」

「ちげぇよ、気が抜けるのが久しぶりって意味。善がいるとなんとなくベタつけねぇ」

「雷さんは後悔してるの?引き取ったこと」

「してねぇよ。よかったと思ってる。善から学ぶこともあるしな」

「養子には…しないの?」

「俺は兄貴だ。藤間の姓に入れたら跡取り押しつけるみてぇだしな」



そうか、雷さんはそう思ってたんだ…。



あたしに気を使ってるだけかと思った…。



ちょっと安心したかも。



「カワイイよね、善君」

「案外早く馴染んだな」

「うん、カイファンだし」

「カイと雷、どっちが好きなわけ?」

「それはっ…雷さん…」

「カイは呼び捨てにすんのな?」

「だって雷さんは雷さんだし…」

「呼んでみ?『雷』って」



そんなの恥ずかしくて無理だよぉ…。



今更呼び捨てなんて…。