俺様のカゴの中

さぁ、動物園に出発!!



やってきた動物園で、あたしから離れない善君。



「来たことないのですか?」

「ない…」

「大丈夫です、一緒ですから」

「うん!!」



カワイイ…。



小さい雷さん連れてるみたい…。



「留宇!!ゾウ!!」

「うん」

「留宇!!写真撮る!?」

「虎宇?」

「なに?」

「楽しいの?」

「えっ…留宇は楽しくないのかよ…。せっかく留宇とお出かけなのに…。邪魔なのいるけど。留宇に触るなバカ」

「大人げないよ…」

「留宇っていつからそんなに意地悪になったんだよ!!う"ぅぅぅ~…」

「ほら、キリン!!」

「どれ!?」



善君よりもはしゃぐ虎宇がおかしかった。



善君も目がキラキラしてて、なんだか嬉しくて。



「雷もくればよかったのにね!!」

「そうですね、次は一緒に来ましょう」

「うん!!」



なんとかやって行けそうな気がしてきた。



雷さんの小さな弟、あたしが守ってあげるからね?