俺様のカゴの中

善君を見下ろした雷さんはこう言った。



「怒ってねぇのに泣くんじゃねぇ。謝ったならそれでよし」

「怒っ…たぁぁぁ!!」

「はぁ!?どこが怒ってんだよ!!」

「怒ってるぅ~!!」

「怒ってねぇ!!」



いやぁ、雷さんに大きな声出されたら泣くよね…。



手加減なし?



でも雷さんも子どもみたい…。



「ふふっ…」

「何笑ってんだよ…」

「賑やかだな~って」

「ムカつく…」



とにかく、これからしばらくは3人で頑張ってみよう。



あたしの義理の弟でもあるもんね。



保育園が決まるまでは雷さんが会社に連れて行き、忙しい時は秘書さん達のオモチャになってるみたい。



可愛がられててよかった!!



そして雷さんが休日出勤の日、初めてあたしとふたりきり。



いや、ふたりじゃない。



「うわぁ~、マジでチビ雷さんじゃん」

「カワイイでしょ?」

「俺、子ども嫌い」

「そうなの?虎宇にも苦手があるんだね」

「お前、留宇と寝てんのか?殺すぞガキんちょ」

「虎宇っ!!」

「だって…」



虎宇とアスカ、たっくんとソラちゃんが来てくれた。