俺様のカゴの中

バッグから出した服に着替えさせ、目玉焼きをモグモグ。



「雷さん、ご飯食べなよ」

「あぁ」

「スーツ、クリーニングに出してくるからね?」

「頼む」

「善君の服が少ないんだけど買ってきてくれるよね?」

「任せとけ…なに!?俺が買うのか!?」

「あたしよくわからないもん」

「わかった…」



善君と向かい合って座った雷さんに笑みがこぼれる。



不思議な光景…。



洗濯機を回し、制服に着替える。



雷さんのスーツを出して、着たものをまとめてクリーニング。



「留宇!!」

「なに!?」

「牛乳!!」



雷さんに呼ばれてリビングに出たら倒れたグラス。



牛乳まみれっ…。



慌ててそれを拭いたら泣きそうな顔の善君。



「ごめ…なしゃい…」

「うん、気をつけるんだよ?割れてないかな?」

「うぅっ…」

「らららら、雷さんっ!!善君泣くっ!!」



その様子に気づいた雷さんがペチッと頭を叩いた。



ポカンとする善君。