俺様のカゴの中

あたしが作ったご飯をパクパク食べる善君にもキュン…。



「おい、善。残したらシバくからな」

「ご飯、おいしいね」

「当たり前だ。留宇が作ったんだ」

「ニンジン…嫌い!!」

「無理矢理突っ込まれたくなきゃ食え」



見てるだけで胸が苦しい…。



きっとこれが『萌』だ!!



小さい頃の雷さん見てるみたい…。



「「ごちそうさまでした」」



ふたりで片づけてる姿はまさに親子。



カワイイよぉ~!!



「雷さん、これくらいの子って何時に寝せればいいの?」

「知るか」

「ってか…どこで寝るの?」

「「…………」」



結局ダブルベッドで3人で寝ることになった。



もうすぐ4歳になる善君は小さい。



真ん中に善君を寝かせ、あたしと雷さんが両サイド。



「熟睡してるね」

「疲れたんだろ。知らねぇヤツらに囲まれて」

「お葬式とか出たの?」

「まさか。親だと思ってねぇから。親父が雇ってた弁護士が善と遺言持ってきた」



どうやら保険金は雷さんに支払われるらしい。