俺様のカゴの中

あたしは雷さんと善君の着替えを用意。



雷さんが持ってきた善君の荷物には母子手帳というものが入っていた。



中を見たらお母さんが本当に亡くなってることを知って…。



下着とパジャマらしきものをバスルームに置いといた。



お風呂、静かだったけど大丈夫なの…?



不安になることしばらく、雷さんのご飯を用意して、ついでに善君の分も。



「オイっ!!善っ…」

「留宇~…痛いよ…」



へっ!?



バスタオル一枚で逃げてきた善君に抱きつかれた。



後ろからやってきた雷さんは腰にタオルを巻き、髪からは水がポタポタ。



「善君になにしたの!?」

「頭拭いただけだろ…」

「力加減してないから痛いんだよ。起き替えしましょう」

「チッ…」



舌打ちした雷さんがバスルームに戻り、あたしは善君の髪を優しく拭いて着替えさせた。



もう結構遅い時間だから早くご飯食べさせなきゃ。



向かい合う雷さんとミニ雷さん…。



キュン…。