俺様のカゴの中

『その顔で稼いでみねぇ?』



その甘い誘惑に負け、夜の世界へ足を踏み入れた。



なけなしの金で買ったスーツ。



華やかな夜の街。



「20歳!?モテるでしょ!!」

「モテない。女と出会う場所なかったし」

「絶対この仕事向いてるよ。気がきくね、ライ君。次も指名する」



無口で無愛想。



気に入らないことは口から飛び出す。



でも教えられたことは一通りやって。



なぜかそんなキャラでも受けはよかった。



「おい、金払ってくんねぇと俺に回ってくんだけど」

「来月になんないとお金入って来ないから…。でも…借りて払う」

「だったらくんなよ。金借りてまで会いに来るとか、本気で許さねぇから」

「でもライが苦しくなるでしょ!?」

「もういい。金は俺がどうにかするから。テメーの財布の中身空にするまで飲むな」

「やっぱり大好き…」



よくわからない。



俺は借金が苦しかったからそう言った。



なにも搾り取ろうと思って働いてたわけじゃない。