それでも苦しくてモゾモゾすることしばらく。



やっと腕が解放された。



「動くな…」

「雷さん!?朝だから!!」

「だから…?」



絶対起きてる!!



誰か来るんじゃないかとドキドキしながら軽いキス。



やっと目が開いた雷さんに更に強く抱きしめられてしまった。



「みんな起きてるよ…?」

「俺はいつ寝たんだ…」

「えっ?雷さんも覚えてないの?」

「留宇を運んで…寝たのか…ヤベッ!!」



ガバッと起きあがった雷さんが頭を二段ベッドの上にガンッと打った。



声にならない鈍痛にもだえてる…。



「だ、大丈夫…?」

「死ね…クソが…」



なにに対して文句を言ったのかわからないけど、そのままベッドを抜け出した雷さんはすぐにパソコンを開いた。



大変そうだ…。



「雷さん、あたし部屋に…戻るね?」

「外にいる。シャワー浴びてくりゃあいい」



そうしよう。



雷さんを部屋に残し、みんなの視線を痛いほど浴びて部屋に戻った。