俺様のカゴの中

【雷】



俺がピンクなんて顔してっかよ…。



自分の趣味で選んでんじゃねぇよバカ。



「今のがブラックでおもしろくないから…」

「おもしろさは求めてねぇよ」

「ですよね…。じゃあ青!!」



それじゃあダメ。



要領が少なすぎる。



「こちら人気商品ですよ」



話しかけてきた店員に使用用途を話すと3台程すすめられた。



残念だな、留宇。



青もピンクもねぇ。



「選ばせてやるよ」

「なら白がいいです」

「じゃあコレで」



10分もかからず選んだパソコン。



俺なら黒を選んでただろう。



パソコンの代金を支払い、店を出ようとした。



「あっ!!」



オイっ!!



危なっかしく走って行った留宇は意外にもゲームコーナー。



電気シェーバーは知らねぇのにゲームはすんのか、このお嬢…。



ひとつのゲームソフトの前でジッと見つめてる。



次は何に興味示したわけ?