俺様のカゴの中

着ていたブラウスのボタンを外す雷さんに、怖くて動けないあたし…。



「前に言ったよな?留宇が悪くなくてもキレそうだって」

「でもっ…不可抗力で…」

「言い訳なんて聞いてねぇ。俺、留宇のこと甘やかす気ねぇから」



ど、どうしよう…。



そりゃああたしもバイトすぐやめなかったのはいけなかったけど…雷さんの誕生日プレゼントを買いたかったわけだし…。



あぅぅぅぅ~…。



結婚生活最大のピンチかも…。



思い切り拒否したら…嫌われちゃう?



そう思うと怖くてカラダが言うことをきかない。



「覚悟できたか?」

「でき…ません…」

「なんて、会社で襲うかバーカ」

「えっ…?」

「他はなんもねぇんだろ?」

「うん!!なにも!!逃げたし!!」

「ならいい。まぁ、罰として当分放置するけど」



放置って…?



見せられた航空チケット。



行き先は国内だけど遠い場所だ…。



まさかの出張…。



「キャンプに間に合うように帰るから」

「ぅ…ん…」



こうして雷さんは1回もあたしに触れることすらなく出張へ行った。