確かなものが欲しい。



同じ籍に入ってるのに…。



もっと確かなものが欲しいと初めて思った。



「お前が俺の母ちゃんだったらよかった…」

「お母さん…?」

「死ぬまで俺を裏切らなかった人だ…」

「雷さんってなにげにマザコン?」

「そうかもな」

「新たな一面だ~」



なぁ、お前は俺に尽くしてくれてるよな?



それでも不安な場合はどうしたらいい?



信じられないわけじゃない…。



だけど…不安でしかたねぇ…。



「留宇…」

「どうしたの?」

「離れねぇよな?」

「うん、ずっとそばにいるよ?」

「死んでも離す気ねぇから…」

「嬉しいね、それ」

「胃がいてぇ…」

「大丈夫!?」

「大したことねぇよ。風呂入って寝るか」

「うん!!」



悩んだって仕方ない。



留宇は今俺の手の中だ。



誰にもやんねぇし、離す気もねぇ。



「今回バイト終わったらもう働かせねぇ…」

「なんか言った?」

「眠いって言った。早く寝るぞ」



同じベッドで毎日…。



この関係が一生続くことを切に願う。