俺様のカゴの中

【雷】



社長室の窓際に立ち、無意識にため息。



「なんかあったの?」

「いや、猫がバイト始めただけのこと」

「留宇ちゃんが!?えっ、まさか雷君…満足に食わせてないの?だからあんなに痩せて…!?」

「あれは体質だ…。なにげに大食いだろうが…」

「へぇ~、それが気に入らないわけね」



気に入らないわけじゃない。



留宇にバイトはかなりの社会勉強になるだろうし。



並外れた金銭感覚をどうやって直したらいいのかとは思ってた。



だから丁度いいとは思ってんだけど…。



「楽しそうに同僚の話してんじゃねぇ…」

「あははっ!!ヤキモチじゃん!!」

「まぁ…そうなる…」



バイト先の教育係が男で、そいつにいろいろ教えてもらってるらしい。



『松居さんっていうの!!すごくいい人なんだよ!!』



なにが松居だゴルァ…。



手ぇ出したらマジぶっ殺す…。



「気になるなら行けばいいのに」

「そんな監視するような真似できっかよ…」

「監視とまでは言ってないんだけど…」



ハァ…。