でも嬉しくて浮かれて。



春休み明けのテストを受けた後の放課後に虎宇は塾へ行き、あたしはソラちゃんと遊ぶことに。



久しぶりに家にやってきたソラちゃんにジュースを出した。



「この家超居心地いい~」

「そうかな」

「だって広いしキレイだし~。留宇の部屋あんの?」

「あるけど荷物があって下着が干してあるからダメ」

「雷さんって金持ちだな」

「そうなのかな?よくわからない」



生活費や給料は雷さんの管理だもん。



あたしに預けたら破産しそうだからって。



貯金がいくらあるってのは雷さんがたまに教えてくれるけど…金額聞いてもぱっとしない。



いくらが高くて、いくらが低いってのもイマイチ…。



「ところで相談なんですが」

「なに?」

「もうすぐ雷さんの誕生日なの。なにかあげたいんだけど何がいいかわからない…」

「留宇は誕生日になにもらったわけ?」

「お家」

「あ…?」

「やっと基礎工事始まったんだ~」

「おかしいよ、それ…」



おかしいの?