目が覚めてしまって、飯食った後にご機嫌で皿を洗う留宇を後ろから抱きしめた。



あんなに怒ったくせに…。



「あぅっ…耳やめて…」

「勘違いして怒ったのは誰だよ」

「ごめんって…」

「俺が浮気なんてするわけねぇだろ。留宇じゃねぇんだから」

「あたしだってしてない!!」

「へぇ~、あのブルゾンのガキとはどうなったわけ?」

「ちゃんとごめんなさいした…」

「どうだった?不倫した感想」

「意地悪!!」



そりゃあイジメたくもなる。



あんな勘違いして泣きそうになって。



カワイすぎてイジメてぇ。



「雷さっ…」

「皿割んなよ?」

「ヤダっ…ムリ!!」

「今日の留宇に拒否権ねぇから。座ったら…留宇の負け…」



すでに腰に力入ってねぇけど?



まぁ、程々にイジメてやるから耐えてくれ。



数分後、床にペタンと座り込んだ留宇を上から見下ろした。



俺の勝ちだな。



ケンカの後は仲直りが基本だろ?



ってことでベッド直行。