俺様のカゴの中

一緒にバスタブに入り、引き寄せた留宇を後ろから抱きしめた。



「素直に帰って来いっての…」

「雷さんが帰って来なくていいって…」

「そう言われても普通は帰るもんなんだよ」

「ごめんなさい…」

「謝んの終わり。今から甘やかす」

「ぬぁっ!!」



明日は休ませるし。



もう甘やかす。



キスできそうな距離で見つめ合うと恥ずかしそうに目をそらした。



「お酒臭い…」

「相当飲んだ」

「明日お休みなの?」

「あぁ、留宇もな」

「へっ!?あたしは学校…」

「休んで俺といんの。わかったか」

「わかった…」

「どうでもいいからのぼせるまでキスしねぇ?」

「する…」



なにがあったか正直気になる。



だけど聞いたらまたキレそうで聞けない。



振り回されてる気分だ…。



「ギブッ…」

「浮気したら俺は留宇を捨てる」

「はい…」

「俺が浮気したら留宇が俺を捨てればいい」

「わかった…」

「もう今回みてぇなの、マジで勘弁…」



フラフラしたら鎖に繋ぐからな…。