俺様のカゴの中

やっと家の中に入ると、靴を脱がない留宇。



「入れよ…」

「雷さんっ…あたしなにもしてないっ…」

「靴を脱げ。早くしねぇと玄関で襲う」

「や、ヤダっ…」



中に入った留宇のネクタイを引っ張り、半ばムリヤリキスした。



もがいてて苦しそうで。



ムカつく…。



「誰のもんだよ、お前は」

「雷…さんの…」

「疑われるようなことすんじゃねぇ」

「ごめんなさいっ」



ポロポロ涙がこぼれて…。



俺を好きだと言ってる…。



「泣かせたのは俺か?」

「違うっ…あたしですっ…」

「結果だけでいい。なにかあったか、なかったか。それしか聞きたくねぇ」

「なかった…なにもなかった!!」

「信じていいんだな?」

「うん…絶対ウソ言ってないっ」



ガラにもなくスゲーキレたな…。



泣きやまねぇし…。



怒ってごめん。



抱きしめた留宇は俺にしがみついて派手に泣いていた。



しばらく泣かせた後、抱き上げて風呂。



もう0時をとっくに過ぎていて、かなり遅い風呂だ。