俺様のカゴの中

クソが。



俺を裏切るとはいい度胸じゃねぇか。



ちょうど下校時刻で、学校の前に止めた車でタバコを吸った。



「あっ、留宇の彼氏…」

「おぉ、留宇は?」

「まだじゃない?」

「そう」

「お迎え?」

「さぁな…」



前にうちに遊びに来たヤツと話してたら留宇が祐と出てきた。



まさか祐が相手?



いや、祐はねぇな。



留宇になにかしたらどうなるかってのをわかってるはずだ。



「雷さん!!留宇ちゃんのお迎え?」

「久しぶりだな、祐」

「今度キャンプ行くんでしょ?俺らも行きてぇ!!」

「自腹切れんならな」

「やった!!」



目が合った留宇の気まずそうな顔にイラッ。



あからさまに隠し事してますって顔。



「おかえり…なさい…」

「あぁ。で、お前はどこに帰る」

「雷さんのとこ…」

「あんまりナメてくれるな。帰って来なくていい」



後部座席から取り出したブルゾンを留宇に投げた。



そのまま車に乗り込み、ひとりで帰る。