俺様のカゴの中

ダイヤを握って泣く留宇。



虎宇の分も預かってる。



時計だって言ってた。



受け取らなかったら使ってくれと言われたけど、絶対受け取らせる。



「コレは俺から」

「雷さん…から…?」

「開けていいぞ」



袋の中を開けた留宇に抱きつかれた。



喜んでくれたら本望。



「でもどうして…?」

「留宇が来てから狭くなったし、ガキできた時のために部屋数あってもいいだろ」

「でもいいの?お家って高いんでしょ?」

「ローンに決まってんだろ。これ以上高い買い物はたぶんねぇな…」

「無理しなくていいよ!?」

「うるせぇ。俺に着いてくんなら文句言うな」

「誕生日プレゼント…お家より雷さんがいてくれたらそれでいいのに」

「顔ニヤついてっけど?」

「だって嬉しいもん!!」



お前を囲うカゴだ。



それでも嬉しいって?



「この家に入ったら一生出さねぇから」

「うん!!」

「間取りの変更あんなら今のうち。留宇の意見もとり入れねぇと」



誕生日おめでとう。