俺様のカゴの中

聞き間違いだと言い切った。



ネクタイを緩く締めたらやってきた留宇。



女子高生に囲まれて家を出て。



海藤会長とメシを食ってやっと帰宅。



「楽しそうにしてんだな」

「うん!!今はね!!」

「安心した」

「へへっ…」



また一歩成長した留宇を褒めてやろう。



2日、留宇の誕生日。



「雷さん!!おめでとうだよ!!」

「ん、おめでとうだな。17か…」

「虎宇も17!!」



朝からうるさい留宇に起こされ、ベッドに乗せた。



仕事用の鞄から取り出した長い箱。



「な…に…?」

「プレゼント」

「ウソ…」

「出張行った時にな」



箱の中にはメッセージ。



『17歳おめでとう。藤間さんと素敵な1年を…』



留宇の目が潤む。



ピンクダイヤが着いてるネックレス。



「お母さんから…?」

「あぁ」

「なんで!?会ったの!?」

「直接会ったのはほんの数分。新しい旦那が取引先の社長だったからな」

「嬉しい…。どうしよう…嬉しすぎて…泣けてきたっ…」



泣いてしまった留宇の首にネックレスをつけた。