次の日、タイラさんに送られてアスカの部屋にやってきた。



「服はこれとこれ!!」

「自信ない…」

「アンタ足細いんだから平気」



短いショートパンツと言う物を借りた。



上はタンクトップを重ね着。



ネックレスと靴も借りて出発。



またタイラさんの車に乗り、今度は雷さんちへ。



「お嬢様、差し出がましいようですがよろしいですか?」

「なんですか?」

「あの方…氷流様との関係がお父様の耳に入ったら氷流様に迷惑がかかるかと」

「雷さんの…迷惑に…?」

「確実に、どんな手を使ってもお父様は氷流様をお嬢様から遠ざけるのではないかと思います」



それはあたしに雷さんと関わるなという警告?



あたしに…自由はないって意味?



「タイラさん…」

「私は社長の下で汚い仕事もたくさんやってきました。だからこそ、身を引くなら早い方がいいと思います」



よくわからない。



難しい話はいつもなら虎宇が解説してくれるから…。