死んだように眠った明け方。



留宇には無体なことをしたと思ってもアレは留宇が悪い。



俺をオヤジ扱いした罰だ、バカが。



昼過ぎに目覚めると、隣でまだ留宇が眠っていた。



裸でピッタリくっついてて、また襲ってやろうかと思ったけど、どうやら俺にはそこまでの体力はないらしい。



髪を撫でて額にキス。



身をよじってさらに抱きついてきた留宇に胸が苦しくなった。



カワイイヤツ…。



「雷…さん…?」

「昼過ぎてんぞ…」

「ん~!!くすぐったい…」

「まだ寝んのか?」

「うん…何もしない…。むしろカラダが動かない…」

「くくっ…ははっ!!あのくらいで?軟弱だな」

「サディスティックな旦那様に言われたくないですぅ~…」



目を開けない留宇をベッドに残し、水を飲んだ。



スゲースッキリした気分。



まぁこんなこと留宇に言ったら怒るだろうから言わないけど。



幸せな気持ちって、あったけぇな…。